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“温泉ぱらだいす鹿児島”を生んだ、故郷への思い

2016/11/15

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鹿児島県出身、前畑の入社

2000年に沖縄で創業したパム。現在日本各地に運営サービスを広げています。
2015年にオープンした鹿児島県民向けサイト「温泉ぱらだいす鹿児島」もその一つです。
これは鹿児島県内にある温泉宿を県民限定価格で利用できるサービス。人気のある高級旅館からこぢんまりとした温泉宿まで、霧島や指宿、南薩摩といった県内の温泉宿の宿泊予約を受けつけています。

温泉ぱらだいす鹿児島
温泉ぱらだいす鹿児島

このサイトの立ち上げには、故郷である鹿児島県の活性化につながる仕事に携わりたいという思いを持ってパムに入社した、前畑の存在がありました。前畑は、パムの運営サービスである沖縄県民向けサイト「ちゅらとく」を知り、鹿児島県でも県民向けのサービスを展開したいとパムの扉をたたきます。

 県民向けサービスの実現に向け

2011年に入社した前畑は、北海道支店に配属され、ホテルや飲食店、アクティビティと地域の事業者向け営業を経験します。その後、東京支店ではバスツアー事業立ち上げに関わり、鹿児島営業所の開設も担いました。
転機が訪れたのは2015年の8月。九州エリアの宿泊予約事業を担当しているさなかに鹿児島県・桜島の噴火活動が活発化。噴火警戒レベルが引き上げられたことにより、観光客のキャンセルが続出し、宿泊施設の稼働率が大幅に低下しました。前畑は稼働率を回復させるための一手を模索します。
調べると、鹿児島県内に宿泊する宿泊者のうち一番大きな割合を占めるのは鹿児島県民であり、また、桜島の噴火警戒レベルが引き上げられた後も、県民による宿泊利用は安定していることが分かりました。この県民利用をさらに活発化させることができれば、稼働率も回復するのではないか。
前畑は、入社以来持ち続けていた鹿児島県民向けサービスの可能性を見出し、実現に向け動き出します。

温泉宿の担当者と
温泉宿の担当者と

県民需要の掘り起こしにより、県外からの観光客がふるわない状況でも安定した稼働がつくりだせること。県民向けのお得なプランがあれば、宿泊機会が増えて県民の余暇時間の充実と域内経済の拡大につながること。前畑は県民向け特別プランの造成を、温泉宿にお願いしてまわりました。
県内を一人奔走すること数か月。参画施設30施設を集め、2015年12月に鹿児島県民向け「温泉ぱらだいす鹿児島」がオープンしました。

地域とともにサービスを育てる

鹿児島県の経済活性化へ向けて、一歩を踏み出した県民向けサービス。サイトオープンより一年がたち会員数は5000人に到達しました。会員の方から、「県外の友人にどこがいいか聞かれたときに、実際自分が行って良かったところを自信を持ってお勧めできる」「ちょっと贅沢かなと思っていた宿に、記念日に訪れるきっかけになった」などの声をいただいています。
県民限定プランを提供してくださる宿泊施設、協賛をいただいている地元焼き肉チェーン店など、地元企業の協力なしにはこのサービスはスタートできませんでした。だからこそ地域と一緒になって、このサービスを育てていきたいと前畑は考えています。
2016年4月の熊本地震後、九州全域で宿泊キャンセルが相次いだ際には、”地元に密着する”という志を同じくする南日本放送との協業が決定し、地域活性化への強力なパートナーを得ました。

前畑が目指すのは、鹿児島県内の年間宿泊者数100万人。現在年間86万人のところを、100万人に近づけていくのに「温泉ぱらだいす鹿児島」が貢献できるように。
県民向けサイトをきっかけに、温泉宿の魅力を体験する県民が増え、一人ひとりが鹿児島県の「観光大使」として県外から訪れる観光客に鹿児島県の温泉や魅力を語れる。そんな状態を夢見て前畑は今日も走り回ります。

鹿児島県内イベントにて 抽選会の様子
鹿児島県内イベントにて 抽選会の様子

温泉ぱらだいす鹿児島
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