パムではチームビルディングやスキルアップを目的に業務時間外に有志で集まり勉強会やレクリエーション、部活動などを実施しています。
今回紹介するのは、パムグループの20~30代社員を中心に約20名のメンバーで結成されるソフトボールチーム「Pam(ピーアム)学園」。2015年から活動を続けている同チームは、今年スポフェス沖縄のソフトボール大会で「優勝」という3年越しの目標を見事叶えました。チームの代表メンバーが集まり、優勝までの軌跡を振り返ります。
ー念願の優勝が決まった瞬間の感想をお聞かせください。
(谷川)私はドキドキしながらマウンドにダッシュで駆け寄ることを頭の中でイメージしてました。でも思いのほか守備位置のライトからのマウンドまで距離があって大変だったんです。
(竹盛)僕はアウトを取ることに必死になり過ぎていて「え!?」っていう驚きが一番でした。その後みんなで予行練習していた「マウンドで集まって優勝を喜ぶシーン」をしてやっと実感できました。
(砂川)優勝が決まるぎりぎりまでめっちゃ怖かったです。でも振り返ってみると今までの3年間のどの試合よりも良かったです。ベストゲームですね。
(林)監督代行(※1)という立場もありますが、継投も上手くいったし、全員活躍できたし、グッとこみあげてくるものがあったり冷静になる瞬間もあって…、色んな感情が入れ替わり立ちかわりで大変でした。
(屋冨祖)私は林さんがうれし泣きしているのを見て「よかったー!!」って気持ちでした。大会が始まる前までは大学のサークルのような軽い感覚でいたのですが、大会が近づくにつれて皆がどんどん本気モードになっていったんです。大会の総当たり戦で一度負けてすごく落ち込んでいたので、優勝が決まった時は本当に感動しました。
(平良)今大会はあまり活躍できていなかったんですけど、最後はヒットを打てて、チームに貢献出来たのがよかったですね。でもウイニングボールをキャッチしたのが大会中エラーばっかりしていた永江だったことは納得いきません(笑)うれしかったんですけど、「コノヤロー」っていう気持ちも強かったですね。
※1「監督」の座はパム社長の長嶺のために発足当初から空席となっており、実質代表の林が「監督代行」と称している
ー会社や部署がばらばらのメンバー達が一丸になれた理由は?
(林)何と言っても明確に目標を掲げ、言い続けてきたことですね。チームを発足した3年前から何かしらの大会で優勝したいと思っていました。
(平良)優勝に向けてのプレゼンしてましたよね。全70ページくらいの。(笑)
(林)そう、大会に向けたキックオフミーティングの時にメンバー向けに作ったね。気分を高揚させ「優勝って楽しいよ」と思ってもらえるように、いい大人になって優勝ってなかなか経験できない事だから、その喜びをみんなと一緒に味わいたかったんだ。
一人一人が主体的に、自分ができることを考える
ー個々人が思う大会のMVPは?
(平良)僕はすなっちょ(注:砂川のあだ名)かな。
(谷川)すなっちょ、決め手は円陣ですね。
(竹盛)チームって悪い雰囲気になるとガタガタって崩れるんですよ。そこを立て直してくれるムードメーカーでした。
(林)屋冨祖さんもそうだね、リラックスさせる雰囲気作り、自分がチームのために出来ることを考えて実行する。重要なムードメーカーです。
(砂川)僕も屋冨祖さんですね。緊張で投げられないくらいの張り詰めた雰囲気の中、リリーフで投げ切って勝利に貢献してくれたので、あれがなければ今回の優勝はなかった。
全員参加型、チームでの雰囲気作りが大切
ー優勝できた要因はなんでしょうか?
(砂川)スポーツイベントとは思えないレベルで、徹底的に勝利にこだわった林さんの采配だと思います。細かくピッチャー変えるし、代走出すし、僕が審判だったら嫌ですもん(笑)
(平良)代走まで出すチームはあんまりないよね(笑)
(谷川)でもそこがいいところで、実はみんな参加型で、一人ひとりが活躍できる場を林さんが作ってくれていたんですよ。どこかしらでチャンスを与えるってすごいなって思いました。ふつうはメンバー固定でずっと行くっていうのもあり得るじゃないですか?それを「みんなでチームだよ」っていうのがあの雰囲気を作って勝ちにつながったんじゃないかな。
(林)チーム内に冷めている人がいなかったのがよかった。実力はそんなに他のチームとかわらないよね、でも勝つぞっていうムード。
(谷川)確かに、そういうのってありますよね、ホームとアウェイみたいな。主体的にみんなが動いたからそういう空気になったのかも。
(林)表向きは熱いメンバーが多かったからかな。でも本当のことを言うと「シーミー(※2)」のおかげかもしれない(笑)
(一同)笑
(竹盛)確かにうちのチームは誰も「シーミー」で欠場する人がいませんでしたね(笑)
※2 シーミー(清明祭)
沖縄のお墓参りの伝統行事の一つ。毎年、旧暦三月の二十四節気(せっき)の清明の節(4月初旬)に行われ、親戚や家族が集まり、お墓の掃除とお墓参りをし、ご先祖様のお墓の前に、ビニールシートをひいて、ピクニックのようにご馳走などを食べて皆で楽しむ。今大会はシーミーの時期に開催されており、ライバルチームのメンバーは、シーミーへの参加で戦線離脱が相次いだと分析している。
ソフトボールは仕事に通じる。特に「監督代行」がおすすめ!?
ー来年の目標は?
(砂川)僕は会社のみんなをもっと巻き込みたいです。今回の会社のみんなが試合を見に来てくれたのがすごく力になったんです。だから次は球場までのバス送迎をつけたり、そうすることでうちの会社って面白いなって思ってもらいたいです。
(林)今回の大会は30人くらい応援に来てくれたんだけど、応援に来ない人にどうやったら来てもらえるか。ソフトボールに興味がないのか、スポーツ観戦に興味がないのか、とかに当てはまると思うんだけど。
(平良)応援に来られないけど「がんばれー」って写真送ってくれるし人もいるし。次回はもっともっと増やしていきたいですね。
ーこの部活動を通じて学べたことは?
(平良)絶対にチームビルディングの効果はありました!ここにパムのほとんどのグループ会社のメンバーがいるんですよ。パムの横断みたいなことですよね。
(砂川)ほんと、このチームだったらすごくいい仕事できそうですよね。
(谷川)ソフトボールって絶対仕事につながると思います。目標があって、それを達成するためのプロセスがあって、実行しなければ結果は出ないし、頑張っても成果が出るとは限らないし。
(林)スポーツを通じてマネジメントスキルを学びたいときは監督代行をやったほうがいいと思うんだよね。さっき言っていたチーム全員を試合に出させてあげたり、でも優勝するためには、とか組織論を学べるところが多くてすごい楽しい、ぜひみんな経験してほしいですね。